みなさん、こんにちは。
studio SICKのホームページにお越しいただきありがとうございます。
僕らは、2022年4月より古材・廃材等の再利用やそれらを活用した家具や雑貨類の製作販売をスタートしました。せっかくですから、どうしてこんな事業を始めることになったのか?小話を聞いていただけたら嬉しいです。至って普通のおじさんたちが、ちょっとだけ環境に優しそうな事をやってみようと思ったどこにでもありそうな物語。
きっかけは煉瓦
2021年4月20日。
その日、僕は知り合いの解体屋さんから一日だけダンプの運転手をやってくれないか?とお願いされた。なんでも最近は、4t車の運転免許持っている若者が少なくて困っているらしい。そこで僕の様な普通に運転できるだけのおっさんに白羽の矢が飛んだわけだ。
現場につくと、あまり年数の経っていない一軒家が重機で解体されているところだった。
2×4工法のお家だったから地震にも強い筈だし何だか勿体ないなと感じた。
そこで、僕は監督さんに声を掛け話を聞いた。
「この2×4材は全部捨てちゃうの?」
「キッチンとかも全然使えるよね?」
「煉瓦とかめちゃくちゃかっこいいんだけど?」
僕は、若い時に建築の仕事に携わっていたことがあってDIYも大好物。だから解体されて捨てられると聞いたらいろいろ気になってきたんだ。
そして監督さんは、これらがどうなるのかを丁寧に教えてくれた。
木材は基本的に全部チップになって再利用されるがキッチンや煉瓦は捨ててしまうということだった。
「なるほどなるほど。だったら煉瓦とかあげちゃおうよ。」
『えっ。こんなの欲しい人いるの?』
監督さんが欲しい人いるなら全然いいですよと承諾してくれたので、僕は写真を撮影しウェブサイトにアップした。すると、ほんの1時間~2時間程度で30件くらいの連絡がきた。たぶん一番最初に連絡をくれた人にお譲りしたと思う。その人は自分でお店を開くからその内装を全部自分でやるのに煉瓦が欲しいとのことだった。
僕は引き渡しの時にいなかったけど、後で監督さんに聞いたらとても喜んでくれたそうだ。
サステナブル意識
こんなことがあってから僕と監督さん(解体屋の社長さん)は連絡を取り合うようになり、古材や廃材を綺麗に処理して販売したり、加工が難しい資材は無料で譲ったり、家具や雑貨などを製作しようかと話が進んだ。
そしてある時、僕は大手スポーツメーカーに勤務していた安立君と、アパレルやアウトドア関連のPR会社をやっている日吉君にこの話をした。
すると、彼らから返ってきたのは、
「めちゃくちゃサステナブルだね!」
という言葉だった。なんだそれ?擦って弄る?初めて聞いたぞ。
僕の知らないところで世の中の環境意識は高まっていて、SDGs(持続可能な社会の実現)というのがスタンダードになっていた。
それからサステナブルについて調べたが、なんだか大がかりな話に感じた。
でも、考え方は素晴らしい。難しいことは置いといて、僕らのやろうとしていることが結果として環境に優しい事業になればいいなと思った。
studio SICKの始まり
そんな流れから安立君と日吉君を仲間に引き入れ始めていくことになった。
僕らなりにできることをやればいいんじゃない?というスタンスで。等身大が一番だよねって。
そして事業開始にあたり、空間デザイナーさんや家具デザイナーさん、職人さんやDIY好きな人までたくさん仲間を増やしていけたらいいよねって話になった。意外にも共感してくれる人、面白いと感じてくれる人が結構いて少しづつだけど仲間が増えてきた。
大きなことはできないけど小さなことなら何かできる。
この輪をちょっとずつ広げていけたらなと思っています。
是非ともstudio SICKをよろしくお願いいたします。
ご精読ありがとうございました。